公園をあとにすると
私はまたアーケドへと戻る

さっき通ってきたときよりも
店は活気づいていた

可愛い雑貨屋さんをみつけ
店内をぐるっと回る

春にぴったりな花柄のストール
首元に巻こうと買ってきた

その後、小さなカフェに入る
ブラックコーヒーが美味しい
半分くらい飲んだころ
ようやく彼から連絡がきた

店を出ると
アーケドの向こう側から
彼がゆっくりと歩いてくる

すぐにでも駆け寄りたいのに
信号は赤

彼も私に気がついたようで手を上げた

どこにいたとしても
どこで会ったとしても

私はきっと彼を好きになる
そう確信する